2006年08月14日 更新

ヤクルト・鎌田2年ぶり先発、復活勝利!キレ戻った毎回7奪K

鎌田

(セ・リーグ、横浜3−8ヤクルト、13回戦、横浜7勝6敗、13日、横浜)決め球のキレがよみがえった。鎌田=写真=が自慢の130キロ台のスライダーで三振をとっていく。一回、小池を空振り三振にとるなど毎回の7三振。5回3安打無失点で、04年8月20日の阪神戦(神宮)以来、723日ぶりの勝利に酔った。

「勝利? 懐かしいですね。低めを意識して、1回1回一生懸命投げた結果です。リリーフのつもりで投げたし、それがよかったと思う」

苦しい台所事情を救った。藤井が不振で二軍落ちしたことから、巡ってきた先発チャンス。実は04年9月3日に、ここ横浜で先発したが敗戦投手となり、それ以来中継ぎにまわされてきた。そんな苦い思い出の場所で、復活の笑みをみせた。

今年6月には、楽天から金銭トレードのオファーが届いた。そのとき古田監督と直接電話で話し「君は必要な戦力だから、もっと頑張れ」と励ましを受けた。その言葉を信じ、2年ぶりの勝利につなげた。

「鎌田はスライダーが武器。腕も振れて、まっすぐのスピードもあった。われわれにとってはグッドニュース」。古田監督も会心の笑み。鎌田が、これからブランクを取り戻していく。

(大塚功)

★岩村ひと休み

この日は不発。前日(12日)は2本塁打でチームの全得点をたたいた岩村が、五回に山北に空振り三振を喫するなど4タコ。七回の守備から腰の張りもありベンチに下がった。前日まで10戦8発とアーチを量産していたが、ひと休みだ。試合後は無言で球場を後にしたが、小林チーフトレーナーは「腰? 大丈夫です。大事をとっただけです」と、軽症を強調していた。

◆2安打3打点のヤクルト・米野

「本塁打? チャンスを作ろうと食らいついていった」

■フルタ監督ダイアリー

41歳、夏バテ知らず。この日の古田監督は、いつにも増して精力的に動いた。通常ウオーミングアップの後は、自分のフリー打撃の順番までベンチ裏に控えているが、この日はまず外野でノックを受け、次は二塁で内野ノックも受けた。しかも、ほとんどの選手が半袖の中、長袖のアンダーシャツで汗を流す念の入れよう? だ。「汗を多めにかく? 特にそういう意識はないよ」ということだが、小林チーフトレーナーは「最近は体調もよく、マッサージもほとんど受けてないですよ」と、夏バテとは無縁を強調していた。