
鎌田、2年ぶり白星
ヤクルト連勝

横浜−ヤクルト 5イニング無失点で2年ぶりの勝利を挙げた鎌田=横浜スタジアムで
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◆ヤクルト8−3横浜
ローテの谷間と言っては失礼な快投だった。今季初先発のヤクルト・鎌田祐哉投手(27)が5イニングを無失点、タイムリーも放って、2年ぶりに白星を挙げた。
2004年には開幕2戦目の先発を任された期待の右腕も、昨年は1軍登板なし。今シーズン初めにはトレード要員にさえなっていた。
調子の上がらない藤井が2軍落ちするなど苦しい台所事情もあって、めぐってきた先発。先発を言いわたされた時には「えっ、オレ? と思った」というが、久しぶりのまっさらなマウンドを踏みしめ立ち上がりから集中。140キロ台中盤の直球とスライダーを低めに集め、強力打線を封じた。
「昨年は自分としては調子は良かった。逆にピッチングのことを考える時間ができて良かった」と振り返る。04年8月20日の阪神戦(神宮)以来2年ぶりの白星に「懐かしい感じ」と笑みをこぼした。
「先発でも中継ぎでも与えられたところで全力を尽くすだけ」と鎌田。チームは5割復帰。自然体の右腕が先発陣に戻ってきた。
(土屋善文)

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