ヤクルト高井+鎌田+五十嵐で古田版JFK
古田敦也兼任監督(40)率いるヤクルトが4日、来季に向け本格始動した。この日、秋季キャンプ地の松山入り。松山空港で500人の出迎えを受けた古田兼任監督は「松山という地は個人的にも2000安打を達成しており愛着があります。チーム一丸となって、来年の優勝を目指してトレーニングしたい」とあいさつした。その後は坊っちゃんスタジアムで施設をくまなく見て回ったほか、コーチ会議も行うなど精力的に動いて今日5日のキャンプインに備えた。
古田体制となって初の秋季キャンプでは、野手の複数ポジション制に加え、投手陣の整備が重要なテーマとなる。特にリリーフ陣。ポスティング制度による米挑戦を希望する石井の来季は流動的で、移籍となった場合にも備えなければならない。そこで首脳陣は先発要員だった高井、鎌田のリリーフ転向を打ち出した。伊東ヘッドコーチは「鎌田が薮田(ロッテのセットアッパー)にならないかな」と新境地の開拓に期待。五十嵐を加えて「ヤクルト版JFK」の構築に乗り出すというわけだ。
キャンプでは初日からシート打撃を行い、実戦の結果で投打ともに適性を判断する。古田兼任監督は「プロ野球はすべて競争。競争意識を持ってやってもらいたい」と厳しさを前面に出した。夕食後には宿舎で全員ミーティングを行い、その後に監督と選手との個別の面談も開始した。【大塚仁】
[2005/11/5/07:42 紙面から]
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